過去は濃厚なオイルクレンジングを使用していました
私のお化粧の歴史は、10代の頃から始まります。初めてのお化粧は、小学校高学年の頃でした。母が毎日熱心にお化粧をしている姿を見て、私もしてと母に言い、初めてファンデーションからアイシャドー、アイブローやマスカラ、そして口紅と、フルメイクをして貰いました。
鏡でその顔を見てみますと、別人のような自分の顔がありました。その時が、化粧に目覚めた時だと思います。それから少しずつ、お化粧をするようになりました。
もちろん学校へはお化粧はしていけませんでしたから、学校ではつやの出るリップクリーム程度に抑えておいて、土日の学校がお休みの時に友達と遊ぶ時に、まずは口紅を軽くつけるようになりました。そして段々と大人の顔に近付いて来るにつれて、お化粧をするパーツが増えて行きました。
高校を卒業する頃になると、もうばっちりフルメイクになっていました。それからウン十年の間長く、そのメイクを続けました。周りからは、よくそれだけ完璧なメイクを毎日すると、呆れられたような感心されたような感じで言われていました。
毎日化粧にかける時間は、相当のものでした。夜のお肌のお手入れや、丁寧なクレンジングの時間を合わせると、一日の大半は化粧に時間を費やしていました。当時使っていた化粧品の量も膨大で、濃厚メイクでしたから、それを落とすクレンジングの量も半端ではありませんでした。
クレンジングはティッシュで拭き取るタイプだったのですが、そのティッシュの量も相当の量でした。そんな化粧熱の勢いも、密かな老いと共に衰えを見せて来て、今では薄化粧になりました。
使うクレンジングの量も減り、クレンジングのタイプもさっぱりしているノンオイルクレンジングで充分になりました。心の奥底では化粧熱はまだくすぶっているのですが、段々と薄化粧でも世間に立てる自信がついたということなのでしょうか。私のお化粧の歴史は、精神的成長の歴史でもあったようです。